Fortmareiがデザインを手がけた旭化成のコンセプトモック「AKXY POD」は「人とくるまのテクノロジー展2019」にて発表されました。

AKXY PODは、旭化成株式会社のビジョンである環境との共生を訴求し、今後の製品開発と自動車の未来を表現したコンセプトカーです。「五感でつながる」をコンセプトに掲げた同プロジェクトでは、いかに五感を刺激しながらマテリアルと意匠を融合させ、魅力的な形に落とし込めるかが全ての発想の起点になりました。

インテリアコンセプト開発として始まったプロジェクトを、ただの内装モックアップに留まらせることなく、同時に車の未来を想像させることがデザインのミッションでした。「自然空間を閉じ込めたカプセル」がデザイン展開の糸口となりプロジェクトが加速していきました。

まず目に飛び込んでくる透明のPODの外観は、自然を閉じ込めたカプセルを連想させ、まるで振動もなく浮遊しているかのような快適な移動空間をイメージしています。それに内包されるインテリアは、水平方向に前後へと伸びる大きな「輪」で構成され、製品と自然素材とを交互に組み合わせたデザインとしています。この「輪」のモチーフは、「環境との共生」をインスピレーションに、自然界と製品やマテリアルとが互いの境界を超越する様を描いています。「輪」のモチーフからデザインのディテールまで、第一弾のAKXYからデザイン要素を引き継ぎながら、未来を見据えたデザインに仕上げています。

一度乗り込めば、自然空間の中で五感が研ぎ澄ませれるように、旭化成の考える車の未来を体験できます。

 

AKXYは「自動車の安全・快適・環境への貢献」をテーマとし、旭化成の自動車関連部材を搭載させたコンセプトカープロジェクトです。 「AKXY」の第一弾プロジェクトでは「これからの自動車のあり方」と旭化成のグループビジョンの一つでもある「環境との共生」そして旭化成の製品開発の未来を、走るコンセプトカーとして開発。石丸がGLMチーフデザイナー時代にデザインを手がけたプロジェクトであり、ドイツにおける「ドイツデザインアワード Special Mention Category 2019」を受賞しました。